【更新日】 2017/9/22
雨が降ったりやんだり。薄暗くしっとりしてくると俄然元気になるのが、店の前の保存樹木「八百時の大黒柱ケヤキ」氏。 幹についたコケが緑色に輝いています。 こんな日はお客様とゆっくりお話ができるので貴重です。先ほどは、生クリームの話をしました。 「カフェのケーキって、生クリームが沢山添えてあることが多い」 確かに、ホイップクリームの味や食感は代用のできない素晴らしさで 濃厚なガトーショコラを中和したり シフォンケーキの捉えどころのないふわふわ感に、まとまりと滑らかさを与えたりと、いい仕事をしていますね。 正直言って「このケーキの味や食感に対して生クリームは要らないだろう?」と思う時もありますが そういう時は、盛り付けのポイントとして存在している模様。なるほど、色とボリューム感も大事です。 でも…その生クリーム(あとミントも)、食べない人も結構多いんですよね… 私は残すのが嫌いなので、出されれば全部食べてしまいますが、内心「ミントも生クリームもここには要らない気がするなぁ」と思っていたりします(笑) 砂糖や油脂は、苦みや刺激を柔らかく伝えてくれますし、美味しさの一要素であるのはわかるのですが 例えばアップルパイで言えば、リンゴの繊細な味・香りを感じにくくしてしまうこともあり得ます。 さて、ここで考えてしまうのは どの味がほしくてそれを作るのか、食べるのかということです。 私は、リンゴの酸味・香りをしっかり感じられるアップルパイを作りたい。というか、食べたい(笑) 味が濃すぎるものと油脂が多すぎるものが苦手 という自分の味覚に気づくまでは、ケーキ屋さんのケーキとお菓子の本を妄信していたのですが… 生意気にも、少しずつレシピに逆らうようになり、今に至ります。 胃もたれするような食事は嫌だな、甘すぎるとのどが渇くんだよな…という方は私と好みが合う可能性がありますので、ぜひ遊びにいらしてくださいね。 あ、でもジンジャーシロップとカレーは要注意です。生姜の個性が前面に出ていて、辛いです。